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執筆者の写真tuvok07

世代超え“心の交流”/シニアスクールが好評「子どもの良心を育む」/岡山市


岡山市の市立岡輝中学校と清輝小学校の空き教室を活用した高齢者対象のシニアスクールが注目されている。子どもの健全育成へ、世代の壁を超えて心の交流や人間的なつながりを図る新スタイルのスクールは、全国で岡山市が初めて。

正式オープンしたのは今年4月で、合わせて39人が通っている。入学資格は60歳以上だが、平均年齢は67歳。中学校で週3日、小学校で2日、1日各5時間の授業が行われている。科目は英語、国語、社会、理科、美術、音楽、保健体育など。レベルは中学校程度という。授業料は3日コースが年間4万円、2日コースが同3万円。

岡輝中学校は校区内の清輝、岡南両小学校とともに3年前、文部科学省の進める「新しいタイプの学校運営の在り方に関する実践研究校」(全国で7市・区)の指定を受けた。不登校や暴力事件などで荒れていた同中学校に、落ち着きのある教育環境を取り戻すためだ。

同中学校では文科省の趣旨に沿って、子どもの教育の在り方を検討する地域学校協議会(校区内の小学校や保育園、幼稚園関係者、大学教授、学識経験者などから構成)を設置し、学校や家庭、地域が一体となって、どう力を生かし連携していくかを自主的に論議。県議会公明党の増川英一議員も、昨年度から岡南小学校のPTA会長として参画し、新しい学校づくりを推進してきた。

その中で誕生したのがシニアスクール。子どもたちの健全な育成には、地域の人たちとの交流が欠かせないとの視点からだ。半年間の試行を経て今年度スタートした。

森谷正孝同中学校長は「地域のおじいちゃんやおばあちゃんとともに学び、声を掛け合う中で、子どもたちのもともと持っている良心が育ち、気持ちの持ち方にも変化が見られる。好影響をもたらしている」と述べている。

(2004.11.25 公明新聞掲載)


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