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県知事あてに申入れ(尼崎市のJR電車脱線事故に関連し県内の対応について)


県知事あてに、尼崎市のJR電車脱線事故に関連し、岡山県内の対応について申入れを行いました。(以下、要望内容)

要望書

平成17年4月28日

岡山県知事 石井 正弘 様

公明党 岡山県本部

4月25日朝、兵庫県尼崎市のJR福知山線で発生した快速電車脱線事故は、JR史上最悪の事故となりました。今もなお懸命な救助作業が行われておりますが、4月27日18時現在でも死者は94人、負傷者458人に上っております。今後、さらに救出作業が進めば、犠牲者が100人を超える恐れが強いと見られています。

事故原因について、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は現在も調査中とのことで結論はまだ出ておりませんが、確認されているのは、事故を起こした快速電車は、オーバーランした前の停車駅・伊丹駅を1分半遅れで発車後、事故現場までの4・3キロ間だけで通常のダイヤ運行より1分早く走行、遅れをほぼ取り戻していたことが27日、JR西日本などの調べでわかっています。この間の平均速度は計算上、通常の時速88キロを30キロ以上上回る約120キロという高速運転だったことが判明しています。JR西日本によると、直線の制限速度は120キロ、現場カーブの制限速度は70キロ。加速には一定の時間がかかることなどから、JR関係者は「直線では120キロ以上の速度が出ていた計算になる」と指摘しています。

また、同社はこれまで事故車両の「207系」について「設計最高速度は120キロで、それ以上の速度は出ない」と説明していたが、同社がダイヤの作成に使うシミュレーションソフトで改めて計算したところ、「130キロの速度での走行が可能」との結果が出たことが確認されています。

さらには、事故直前にオーバーランを起こした運転士の心理について、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の委員も「23歳の若さ。自分たちの経験から言っても『しまった』と思うはず」と推察されています。

以上のようなことから、本県におきましても、鉄道、バス、路面電車など様々ある公共交通について、あらためて危機意識を持ち県、市ならびに対象交通機関・企業等に対して、車両ならびに走行に関するあらゆる再点検、ATSシステムなど先進的な安全装置の設置推進、運転士に対する研修(JR西日本岡山支社では、30歳未満運転士の同乗指導を開始されました)、勤務体制の整備などを早急に求め、安全性の確認をしていくこと。そして、その調査、確認結果を県民に公表することを、要望いたします。

以上


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