高病原性鳥インフルエンザ対策に関する申し入れ
去る1月27日に岡山家畜保健衛生所に報告された高梁市の養鶏場における採卵鶏の死亡は、1月29日、毒性の強いH5型のA型インフルエンザウイルスであることが確認されました。
先の宮崎県における鳥インフルエンザの発生に続き、今年3例目となり、このことは、中四国地方最大の飼養羽数をもつ本県にとって、最も恐れていた事態であり、一日も早い高病原性鳥インフルエンザの沈静化、撲滅が望まれます。
岡山県・市町村・関係機関においては、徹底したまん延防止を図り、安全性と信頼性の確保に努め、農畜産業はもとより関連産業への風評被害防止をはじめ、事態を最小限に留めなければなりません。
また、徹底した検査や医療機関との連携により人への感染防止に努め、さらに、新型インフルエンザの発生防止等の対策に万全を期す必要があります。
岡山県においては、下記の諸対策を十分踏まえて、高梁市をはじめ、県内の市町村、国および関係機関と密接な連携を図り、この重大な事態の解決に向け、全力で取り組んでいただくよう申し入れます。
記
発生農場の消毒・殺処分、周辺農場の移動制限(通学路の変更等)など、まん延防止対策による徹底した防疫措置を実施すること。
感染経路の徹底究明と再発防止策の徹底を図ること。
県下の養鶏農場の監視体制を強化し、早期発見・早期通報の徹底を図ること。
安全性に関する正確な情報提供等により、風評被害対策を徹底すること。
当該発生農家や移動制限農家および影響を受けた加工販売事業者等への迅速な経営支援措置(助成・融資)を講じること。
当該農場関係者および防疫作業従事者への健康調査や抗ウイルス薬投与等による万全な感染防止対策を実施すること。
万一、人が感染した場合の対応体制・対策を準備すること。
国、県、市町村、関係機関あげて新型インフルエンザ対策を徹底すること。
平成19年1月29日
岡山県知事 石井正弘 様
公明党岡山県本部
代表 景山貢明